黒澤明監督『羅生門デジタル完全版』8月6日〜京都地元で初上映

2009年08月04日

「京都みなみ会館」はどこにあるか?

東寺の五重塔の前、九条通り南側の九条大宮バス停前。

そのバス停から、西へ二つ目のバス停が「羅城門」。

そう、映画『羅生門』の舞台は、まさにこの映画館のすぐ近くなのだ。

羅生門(らせいもん)とも呼ばれた都の入口、羅城門。

それは、現存する「東寺」といまは姿形なき「西寺」の間にあった南端の正門です。

しかしいまは門跡の石碑が建つのみ。

それでもこの映画を見れば、ちょっとその場所から東寺辺りを散策して帰りたくなるかも。



この映画を含め戦前戦後の作品は、画面や音の劣化が目立ち、正直言って見づらいものでした。
特に本作は、画期的な同時録音だったため台詞も聞き難かったのですが、そこでリマスター技術の成果。
そんな煩わしい箇所が見事にクリーンアップされ、よりスッキリと映画に集中が出来るようになりました。

写真のポスターに添えたのは、この映画の録音技師・大谷巌さん(89歳)の新聞記事。
実は大谷さんはいまもご健在で、なんとこの京都みなみ会館のお客様でお越し頂いています!
毎夏にはご自身が担当された市川雷蔵の主演作品をご覧頂けて、我々スタッフも感激。

数々の名画が撮影された地元の京都で映画を上映&鑑賞できるって、スゴいことですね。
上映は8月12日迄。


Posted by エス at 04:49