水谷豊ナイト19日開催!宮崎駿・高畑勲作品も~京都みなみ会館

2008年07月16日

梅雨明け発表がじれったいと言った途端に、あっさりと梅雨明け発表!
そりゃあ、そうでしょう。なにしろこの数日の炎天下に、雲の動きと凄い夕立を経験すれば、もう真夏は始まっているんだと実感しますよ。
ここ数年は、天気予報の方が発表間違えをビクビクして警戒するあまり、梅雨明け発表は遅れる一方でしたので、今年は祇園祭りにドンピシャで合さってくれて良かったと思います。いよいよ17日、京都は山鉾巡航のクライマックスを迎え夏に入ります。

さあ、そんな夏本番になったところで3連休。世間はトットロ~から、ポ~ニョポ~ニョとすっかり日本テレビのリズム戦略にはまって行く処でしょうが、京都みなみ会館でも、その宮崎駿監督最新作『崖の上のポニョ』と同じ公開日の19日から、高畑勲コンビによる代表作『パンダコパンダ』をリバイバル上映して、なんだかちょっと便乗しております。
あのトトロの原点ともいえるパパンダのユーモラスな熊倉節と、子供のパンちゃんの可愛さは天下一品!ある日突然パンダ親子の訪問をうける主人公のミミ子ちゃんは、幼いながらもつよい心を持っていて、後に活躍する宮崎アニメのヒロインたちの原型へと繋がっていることも間違いないでしょう。

水谷豊ナイト19日開催!宮崎駿・高畑勲作品も~京都みなみ会館

それでも皆が見たいと待望する新作などでは無いのですから、あんまり多くの動員は望めません。しかし、この名作鑑賞と共に、新作の中身にも関わる監督の映画術や想いなども見えて来ますので、是非とも先に見ておいてほしいところです。
この作品『パンダコパンダ』は、宮崎駿さん高畑勲さんたちにとっても大切な映画ですが、もっと大きく言えば、日本の宝物なのだと思います。

夏休みウイーク最初の今週、お昼のプログラムは「市川雷蔵祭2008」で京都で撮影された名作日本映画の連打ですが、さらに、夜はレアな日本映画特集が!
7月19日(土)のオールナイトにて、なんと水谷豊のオールナイト特集を開催します!

右京、南区でタイムスリップ!?
【ハッピー・バースデー・ウィーク記念!水 谷 豊 ナ イ ト】

7/19(土) 23:15開場
23:30~ 『新・高校生ブルース』 1970年/83分/大映・ダイニチ
 1:15~ 『青春の殺人者』 1976年/132分/ATG・東宝
 3:45~ 『逃がれの街』 1983年/120分/日テレ・田中プロ・東宝
    (~ 5:55終了)

オールナイト特集の料金は、当日¥2200- 前売¥2000-。

「相棒」の杉下右京警部しか知らない若い観客も多いと思いますが、そんな右京警部こと水谷豊さんの若き頃の秘密に迫る一晩です。

 ~「相棒」大ヒットにて、待望のスクリーン復帰記念上映!~
今年で俳優生活40周年を超え、1983年主演の『逃がれの街』以来25年ぶりの沈黙を破った久々の主演映画、『相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』が大ヒットとなり、いっそうその活躍に弾みがついている名アクター、水谷豊。
1952年7月14日生まれ、と言うことで、今週56歳のお誕生日を迎えられた水谷豊さんの主演映画3本を一気にご覧戴きます。

1968年、フジテレビ『バンパイヤ』のオーディションを15歳で受け、見事主役に抜擢されデビュー。
1974年、日本テレビ『傷だらけの天使』に出演。深作欣二ら有名映画監督が演出し、主演の萩原健一の舎弟アキラ役で忘れられない存在感を残す。 (「アニキ~」は流行語になる)

水谷豊ナイト19日開催!宮崎駿・高畑勲作品も~京都みなみ会館

1976年、ATG映画『青春の殺人者』で<キネマ旬報・主演男優賞>を最年少で受賞する。
1978年、最高視聴率46.7%をたたき出したという伝説のドラマ『熱中時代(教師編)』の主演で大ブレイク。
視聴率の取れるTV界の大スターとなり、主演ドラマを連発する。
故・松田優作とは親友で、「探偵物語/夜汽車でやってきたあいつ」など、互いの主演番組にゲスト出演するほどの仲。
こうして書きださせばお分かり頂けると思います。
そう、やっぱりこの人は多くをテレビで接してきたものの、間違いなく日本映画のスターなんですよ!

一度は映画世界から引退を表明したこの大スターが、テレビドラマの映画化によって偶発的なスクリーン復帰を果たし、今また、映画への新たな誘惑が生まれているのです。この機会にぜひ、水谷さんを再び日本映画界のスターへ、盛り上げていきましょう!


Posted by エス at 23:59