フランス映画名作選『冒険者たち』&ロメール作品日本最終上映!

2008年12月11日

RCSで、京都駅前ルネサンスホール上映の時代から長らく応援を続けてきたヌーヴェルヴァーグの名匠エリック・ロメール監督作品。
その殆どのタイトルが、本年末にて配給期限を迎え、日本の映画館で見られなくなります。
そして青春映画の金字塔とも言うべき名作『冒険者たち』も、もしかしたらこれが日本で見られる最後のチャンス!
権利関係のもつれもあって、世界的に売り止めになるらしいのです。
つまり今年ようやく念願のリバイバルが実現した名作『赤い風船』『白い馬』と同様に、来年以降から何十年も上映が出来なくなる可能性があるのです。
何とか大スクリーンでもう一度、そして未だ見ぬ方にはあらゆる青春映画の原点的(「グラン・ブルー」始めいっぱいパクられている)作品として、なんとか映画館で体験してもらいたい必見の一作です!

フランス映画名作選『冒険者たち』&ロメール作品日本最終上映!

<エリック・ロメール、喜劇と格言劇集 全六話 最終上映>
RCSが最初にルネサンスホールでロードショーしたフランス映画。
それがロメール監督作品で、パスカル・オジェ、チェキー・カリョ主演の『満月の夜』でした。
今回スクリーンで見られる最後のチャンスと云う事で、特集上映の中より会員の方には<シネマ・ファイル作品>としてこの作品を選びました。
この映画に付けられたシリーズ・タイトルが《喜劇と格言劇集 》で、その後『モード家の一夜』『友だちの恋人』『緑の光線』とロードショーを続けましたけれど、結局『コレクションする女』のみ日本未公開に終わってしまいました。
ですが劇場での上映権利は有ると云うコトで、今回プロジェクターによる特別上映を組んだ次第。
過去に日仏会館での字幕なし16mm自主上映は有りましたが、もちろん京都では、劇場初公開です。

などと、色々おいしい情報を書いても殆どが平日中心の数少ない上映である事はお詫びさせて下さい。
今回、何とか最後に僅かでも京都上映を実現させたく最終プログラムを組ませてもらいました。
近ごろは、ロードショー作品が異常に多いため、どうしても思う様に旧作特集が組めず、苦戦しております。
今回は、もともと決まっていたロードショー作品の興行結果から、その上映時間から空けられる枠を捻出してどうにか実現させた次第です。従って時間帯や日程はまちまちですが、こうして何とか上映企画自体は整えたと云う次第です。

今回どうしても見る時間が合わない方には誠に申し訳有りませんが何卒ご容赦下さい。
見られなくて残念なお気持ちは十分に判ります。私自身も殆ど見る事は出来ません。
それでもこの機会で、たとえ少しの方でもこれらの作品に初めて出会ってもらえる方々が居られるならば、それはたいへん有難い事だと思っています。いまやコンテンツとして映画が商品化する時代に、映画館で新しい観客が映画に向き合ってもらえるチャンスを僅かなりでも作れればと考える次第です。どうかよろしくお願い致します。



Posted by エス at 13:56