美しい麻生久美子のペルシャ語に驚く『ハーフェズ』京都で上映中

2008年04月18日

オダギリジョーとのコンビが可笑しかった『時効警察』の陽気な天然キャラからも一転!
今度の麻生久美子は、もっとスゴイぞ!

素晴らしい演技が賞賛された『夕凪の街 桜の国』に続いてお届けする新作主演映画は、
なんとイラン映画!
しかも神秘のベールに包まれた中近東の美しい娘の役。ニホン人じゃないのだ!!!

さすがは日本を代表する名女優、原節子と同じ6月17日に生まれた平成のミューズ。
もう麻生久美子からますます目が離せません!(って俺だけじゃないよね?)
冬のベランダに佇むユニクロのCMなんか、まだわっすれられません。同居人の大森南朋さん同様に後ろ姿にマジ惚れの男子もけっこう多いはず。
(あれ以来“パッチ”の事を“インナー”と呼ぶ様になりましたけど)

さて、その注目の映画が『ハーフェズ ペルシャの詩』
“ハーフェズ”とは、コーラン暗唱者だけに与えられる称号のこと。

高位にある宗教者モフティ師の娘ナバート(麻生久美子)が、母方の国であるチベットから帰ってきた。
コーランをよく知らないナバートに、厳しいテストに合格してハーフェズとなった青年エムカンがコーランを教えることになる。
直接顔を合わせることはもちろん許されず、壁にある窓越しにコーランの授業が始まった。
ペルシャ語もままならないナバートが、アラビア語のコーランを読むのは難しい。
一語一語、丁寧に教えていくハーフェズ。好奇心旺盛で、コーランの意味を事細かに聞いてくるナバート。
ハーフェズの中では、ナバートの美しい声がドンドンとこだまする。 彼女の声はナバートの心を波立たせるばかり。
美しい麻生久美子のペルシャ語に驚く『ハーフェズ』京都で上映中
「昨夜、あなたの髪のことを集まった人々が話し始めた 称賛の声はやむことがなく、夜が更けていく」
そんな彼を感じ、いたずらで隠れ読んだハーフェズのノートに書かれた詩を朗読するナバート。
「その詩をどちらで?」・・・ 「夢で、聞いたの。」
いたずらっぽく笑うナバート。思わず、ふたりは目を合わせてしまう。

美しい麻生久美子のペルシャ語に驚く『ハーフェズ』京都で上映中
「結婚前の娘と詩を詠み交わし、視線を交わした!」
ハーフェズは重大な罪を問われ、ハーフェズの称号を剥奪される。

そしてここから、運命を狂わされた男と女と、過酷なる運命の旅が始まる・・・。

いやはや・・・、美しい民族衣装をまとった麻生久美子が、もう可愛くって嬉しく、更に相手役のハーフェズが男でも感心するカッコ良さ。ただただ見とれる、美男美女の恋のゆくえ。
その道行きが過酷であればあるほど活きるためのひたむきな美しさも際だってゆく。

そうした内容で、まあ合作というと日本人が海外でちょこっとばかしロケしてきました〜、な映画が多いですが、いや「何とか王子」とかが何処行ったとか全然知りませんけど。
もうこの映画ペルシャ人100人のまん中に、麻生久美子がたった一人放り込まれて、さあどうなることやら?という豪快さで、制作金銭とか抜けば実質的にはもうイラン映画。
美しい麻生久美子のペルシャ語に驚く『ハーフェズ』京都で上映中
監督のアボルファズル・ジャリリは、最初の『かさぶた』と『七本のキャンドル』を公開して以来、ほぼ全作品を京都みなみ会館で上映してきました。ご存じの方は多いでしょうが、今回は『キシュ島の物語』『少年と砂漠のカフェ』以来久々の新作上映。
デビュー作からずうっと、麻生久美子に惚れていたそうで、見事に念願叶えて、鼻のした伸びまくりですが、仕事はきっちり!
本作品で、ローマ国際映画祭<審査員特別賞>をがっちりと受賞!
麻生さん、見事ローマでも輝くスター女優になったそうです。国際的な活躍も期待したいですね。

『ハーフェズ ペルシャの詩』のロードショーは京都みなみ会館で、4月28日(月)迄です。
滋賀での公開予定は今のところございません。どうぞこの機会に是非ご覧下さい。


Posted by エス at 00:00