誰かキアヌにも伝えてね。京都の白味噌ラーメン「新進亭」が閉店

2009年04月20日

昔から、というか、
京都での生活で学生の頃からずっと食べ続けて来たラーメン店のひとつ。
また無くなりました。

誰かキアヌにも伝えてね。京都の白味噌ラーメン「新進亭」が閉店

京都新聞ニュース 白みそ追求、半世紀に幕 中京区のラーメン店「新進亭」

「白みそらーめん」での評判は高かったんですが、あれはまあ観光客用。
野菜不足の学生に、そしてカゼの季節には熱い「ちゃんぽん」がベストでした。
今のお店は中京区の二条麩屋町あたり。
しかし1983年頃までは、新京極蛸薬師東入る、で今の河原町ビブレの入口横にあったのです。
エスは実はそのころ近くの映画館でアルバイトをしていて、この店のファンになった次第。
だから映画鑑賞の想い出と、このラーメンの味がマッチしている京都人は多いと思います。
小さい店内だったので、何時もお客が並んでいましたから、もっと席を増やしたかったんでしょね。


メニューには、ラーメン(小)と(大)で値段表示があります。
おばちゃんが「(大)か(小)どっちしよ?」と聞きます。
そこで男性はたいてい(小)はちょっと嫌やとつい(大)と答えてしまう。
もちろんお値段は(小)よりも高くなるので、まんまとお店の思うツボ。
またボリュームも本当に倍あって満腹に満足。
これが京都流の商売かと感心しました。

今は店主のマラソン人生で営業時間がどんどんと短縮され、平日のみお昼のみ営業では食べに行けるチャンスも激減。
移転後に雑誌「サヴィ」で京都のお薦め店で紹介した(この時の担当者が、今や世界で活躍するFPM田中知之さん!)ところ、ずっと額に入れて張り出されていて恥ずかしかったりする。

何より、どうやら麺好きキアヌ・リーブスが来店して美味しく平らげて帰って以来、全国誌でも取り上げられ、やや観光スポット化。
店内には「キアヌの座った」席も表示され笑いを誘ってました。
最近はちょっと味の評判は聞かなかったけれど、行った時々で波も有りました。
近ごろはラーメン激戦で、無化調、出汁、麺のこだわりが尋常じゃないですが、此所は平成の味ではなく、昭和の味だと言えます。
まあ大将は引退されても、天天有と同じ並びにまだ高野店は営業中。
なので味わえるチャンスはまだ有ります、って誰かキアヌ・リーブスにも教えてあげてください。

誰かキアヌにも伝えてね。京都の白味噌ラーメン「新進亭」が閉店

「断腸の思いで閉店を決意しました。」
自筆手書きによる閉店のお知らせにはグッと来ます。



Posted by エス at 02:21