ディオールの衣装を満喫する映画『ボヴァリー夫人』京都で公開中

2010年01月29日

結婚生活の満たされない思い 浪費と秘密の恋・・・
迷い続ける女性達に贈るエマ・ボヴァリーの幸せ探しの物語!
究極のエレガンス、ディオールの衣装!

『ボヴァリー夫人』

1989年=2009年/ソ連=ロシア/カラー128分
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
衣装:クリスチャン・ディオール
音楽:ユーリイ・ハーニン
出演:セシル・ゼルヴダキ、R.ヴァーブ、アレクサンドル・チェレドニク
原作:「ボヴァリー夫人」(ギュスターヴ・フローベール 新潮文庫・河出文庫他)

ディオールの衣装を満喫する映画『ボヴァリー夫人』京都で公開中

150年以上も前に刊行され、世界中で愛読され続けているフランス文学の傑作『ボヴァリー夫人』は、これまで4回、映画化されてきた。
今回公開する『ボヴァリー夫人』は原作に忠実でありながらも全く独自で、これまでの、どの映画にもないエマ・ボヴァリーが描かれている。
監督は『太陽』『エルミタージュ幻想』で知られるロシアが世界に誇るアレクサンドル・ソクーロフ。
フローベール没後130周年にあたる2010年を迎えての公開。
エマのまとうクリスチャン・ディオールも必見。

若くして町医者シャルル・ボヴァリーと結婚したエマが、無感動な夫との日常の退屈な日々に嫌気がさし、生き生きとした華やかな世界にあこがれて、自分を愛してくれる男たちに身をゆだねていく…。女性が持つすべての欲望をさらけ出した名作。

ディオールの衣装を満喫する映画『ボヴァリー夫人』京都で公開中

主演のセシル・ゼルヴダキはイタリア系ギリシャ人ですが母国語はフランス語。
この映画では時折フランス語が混じりますが、ロシア語よりもフランス語の方が表現力が上がるとソクーロフ監督が意図しているようです。


まるでマリア・カラスがよみがえったようなショックにも似たヒロイン像の出現である。
----河原晶子(「音楽の友」09年10月号より)

異形の傑作である。万人向けではないが、全編、たがの外れたような過剰さにあふれ、見る者を圧倒する。
----中条省平(映画評論家「日本経済新聞」09年10月2日付より)

キュリーよりチャタレーよりエマニエルより、夫人といえばボヴァリーがいちばんおもしろい!
なぜならエマ・ボヴァリーはこの3人の中でダントツで「ごくふつうの女の子」だか
むかしの日本より、現代の日本の女の子のほうがエマが「ごくふつうの女の子」だということが理解できると思う。
----姫野カオルコ(小説家 絵本版『ボヴァリー夫人」著者』)

ディオールの衣装を満喫する映画『ボヴァリー夫人』京都で公開中

*フランス映画版では、1991年にモスクワ映画祭で女優賞を受賞したイザベル・ユペールが主人公エマを演じた作品があって、このビジュアルも印象的でした。



Posted by エス at 06:01