滋賀会館『TOKYO!』『モンテーニュ通りのカフェ』日曜終了

2008年11月08日

いやはや、毎度ながら滋賀会館シネマホールのチラシ完成が遅くなってしまい申し訳なしです。
今回の11月は、フランス映画史上の名作『赤い風船』と、今年いちばんの衝撃作『闇の子供たち』などが表紙を飾っています。

滋賀会館『TOKYO!』『モンテーニュ通りのカフェ』日曜終了

先週で『歩いても歩いても』が終わった滋賀会館シネマホールは、今週ちょっとばかり静まってしまいましたが、ちょうどスケジュールの変わり目とも重なってバツが悪いものの、作品は前週からの続映ですから、まあ上映作品の力もやはりちょっと弱めという処です。
11月第1週、今週末の土日の滋賀会館シネマホールは4タイトル。

(1)*9(日曜)限り!
続映でいちばんの健闘作品は『モンテーニュ通りのカフェ』
RCSのエス一押しのおすすめ秀作なので、ご覧の皆さんの満足度が高いのも嬉しいところです。京都駅ビルシネマで開催した<フランス映画祭>でも満席札止めを出した人気作品ですから、まだまだご覧になりたいお客様は多い筈と踏んでの滋賀公開。
役者たちの達者さが素晴らしいのは言うまでもなく、脚本と演出のユーモアが映画を豊かに膨らませて、まさしくパリの街への愛が溢れている名編。
人生の苦労を少し多く経験されてきた方なら、独りで観ても、夫婦で観ても、それぞれに感情移入できる人物が浮かび上がってくる見事な群像劇に拍手を!

滋賀会館『TOKYO!』『モンテーニュ通りのカフェ』日曜終了
☆上映は、朝10時と夕方16時の2回上映です。ぜひともお見逃しなく!

(2)*9(日曜)限り!
そしてパリと並ぶ大都会、トーキョーの魅力を日本人ではなく外国人に語ってもらおうと作られた3話オムニバス映画が『TOKYO!』
『ポーラX』以来となる鬼才レオス・カラックスの久々の監督復帰、しかも主演が盟友ドニ・ラヴァンということもミニシアターで育ったファンには嬉しい話題作。しかも残る二人の監督が、手ごね感覚の映画職人ミシェル・ゴンドリーと、韓国の若き巨匠ポン・ジュノで、それぞれが選んだ俳優が、加瀬亮と藤谷文子(!)香川照之と蒼井優(!)。もうそのキャスティングだけでも勝利ですが、今の日本映画というものを身近に捉えている証拠なのだと思います。
ゴンドリーならではの不可思議な役柄で所為で全裸で東京を走り回らなくてはならない藤谷文子の役者魂と、蒼井優にガーターベルトを履かせてほんの少しだけ触ってしまいたくなる魅力を創作する、国境を越えた男子の本懐。その理解力に恐れ入ります。

滋賀会館『TOKYO!』『モンテーニュ通りのカフェ』日曜終了
☆上映は、昼12:10〜1回だけです。 お見逃しなく!!

あと、子猫のトラちゃんの可愛さも、ちょっと早く旬を過ぎてしまったか!? がんばれ『ネコナデ』、大杉漣!
☆上映は、昼14:20〜と夜18:10〜の2回上映
そして先日のブログでオススメした青春映画の傑作も、なんとか駆けつけ見に来て欲しい!
久々となるスクリーン上映の『デトロイト・ロック・シティ』はレイトショー。
松山ケンイチくんの“デトロイト・メタル・シティ”じゃありませんよ!
☆上映は、19:50〜夜1回だけ(〜21:30終了)で、こちらも11/9(日)限りです。



Posted by エス at 09:55