スカーレット・ヨハンソン・ナイト 8日23時~京都みなみ会館

2008年11月07日

RCSでは長年に渡って京都みなみ会館ほかでオールナイトの企画上映を行って来ましたが、女優で特集を組むことは滅多に出来ませんでした。
大抵の場合は、有名監督か人気男優の特集です。
それはやはり映画館に来られるファンの中心が女性層であったため、女性に人気の高い人気のイケメン・スターの作品を並べて据える方が、多くの観客動員を見込めたからに他なりません。始まりは1990年前後の英国貴公子ブームで、1990年代後半からはブラッド・ピットや浅野忠信さんにお世話になりました。

しかし、1990年代以降は脱アイドル化が加速して、男性のセックス・シンボルとしての女優ではなく、女性があこがれる女優への支持が高まってきたところから、女優の特集でもオールナイト企画に足を運んでくれる女性観客がずいぶん増えてきました。(ちなみに今回ナイトの企画も、お馴染みエスではなくて京都みなみ会館の女性スタッフによるものなんです)
過去の女優特集は、少し前ですが、『バッファロー'66』(1998)で人気を上げたクリスティナ・リッチが最初。
最近では、あおい&あおい1985年組のパワー爆発で、宮崎あおいと蒼井優などです。

そして今回11月8日は、そんな彼女たちよりもさらに若く、『私がクマにキレた理由(わけ)』、『ブーリン家の姉妹』と、新作の公開が相次ぐ女優スカーレット・ヨハンソンを大特集致します。

スカーレット・ヨハンソン・ナイト 8日23時~京都みなみ会館

スカーレット・ヨハンソンは、子役からのデビューでしたから、若いながらも最初の日本公開主演作は『のら猫の日記』(1996)で12年前。
僅か11歳での出演作ですが高い評価を受け、インディペンデント・スピリット映画賞では主演女優賞に堂々いきなりのノミネート。天才子役登場とジョディ・フォスター級の賛辞を受けつつも、ジョディと大いに違う処はこの注目作が全国チェーン公開ではなく、インディーズの単館系公開作(日本もユーロスペース配給公開)だったこと。こちらでも京都みなみ会館でひっそりと上映(笑)していましたから、ジョディ姉御の『タクシー・ドライバー』&『ダウンタウン物語』連続ヒットとは比べようも御座いません。

それからロバート・レッドフォード監督『モンタナの風に抱かれて』や、コーエン兄弟の『バーバー』など名匠監督の出演作に起用され、5年後に主演した『ゴーストワールド』では、アカデミー賞作品『アメリカン・ビューティ』で評価の高かった共演のゾーラ・バーチと息の合った演技を見せ、いよいよ女優としての裾野も広げた魅力溢れる演技を見せ始めます。

そして2003年、ビル・マーレィと共演したソフィア・コッポラ監督作『ロスト・イン・トランスレーション』の世界的大ヒットで一躍注目度もアップ。 トーキョーのホテルに、ひとり放り出された若妻の寂しきこころ模様を見事に表現して、同じ年の『真珠の首飾りの少女』(2003)と併せて、ゴールデングローブ賞の主演女優賞ノミネートを始め、英国アカデミーでは見事、19歳で主演女優賞を獲得。ヨーロッパやアジアでも人気を高め、一躍世界中が注目する女優となりました。 

スカーレット・ヨハンソン・ナイト 8日23時~京都みなみ会館 

その後は、美人には目が無いウディ・アレン御大からの熱烈ラブコールで、『マッチ・ポイント』以降3作品のコメディに連続主演する快挙などを含め、SF大作から文芸大作まで、あらゆるジャンルの主演作が立て続けとなる引っ張りだこ状態。
20代の女優としては間違いなく今イチバンの注目株であります。

更に今年9月27日の土曜日には、なんと俳優のライアン・レイノルズと電撃結婚
今月11月22日の土曜日には、24才のお誕生日を迎えます。

今回はそんな幸せいっぱいの女優、スカーレット・ヨハンソンの代表4作品を集めたちょっと贅沢な夜。
ハッピーとラッキーをたくさん引き寄せられる彼女の力にあやかって、皆さんもこの特集上映で幸運を貰ってください。

【スカーレット・ヨハンソン ナイト】
日時 :11月8日(土)23:00~
場所 :京都みなみ会館 075-661-3993

23:10~
『マッチポイント』
2005年/イギリス/124分/アスミック・エース
監督・脚本:ウディ・アレン
共演:ジョナサン・リース・メイヤーズ/マシュー・グード
http://www.matchpoint-movie.com/pc/index.html

1:25~
<2>『ゴーストワールド』
2001年/アメリカ/111分/アスミック・エース
監督:テリー・ツワイゴフ
共演:ソーラ・バーチ/スティーブ・ブシェミ/ブラッド・レンフロ
http://gw.asmik-ace.co.jp/

3:25~
<3>『バーバー』
2001年/アメリカ/116分/アスミック・エース
監督:ジョエル・コーエン
脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
共演:ビリー・ボブ・ソートン/フランシス・マクドーマンド/マイケル・バダルコ

<4>5:30(~7:15)
『ロスト・イン・トランスレーション』
2003年/アメリカ/102分/東北新社
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
共演:ビル・マーレイ/ジョバンニ・リビシ/林文浩

*今回の上映は学割料金あり、劇場HPでネット予約割引あり!
当日券 一般:2,500円/学生(要学生証)・会員:2,000円
ネット予約(整理No.付)一般:2,300円/学生(要学生証)・会員:2,000円



Posted by エス at 23:59