『闇の子供たち』の後『赤い風船』『白い馬』に未来の希望を託す

2008年11月15日

11月15日。
もうすぐ京都みなみ会館に
映画『バカバカンス』主演の
美しい女優さんがやってくる。
どきどき。

いやはや昨日は、へろへろ疲れで舟を漕ぎながらアップしてしまい、いま見直したらやはりなんだか適当いい加減な(汗)ことになっていて、スミマセンちょっと部分再投稿します。

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赤い風船と一人の少年が次第に心を通わせてゆく愛のファンタジィ。
いま滋賀会館では、この映画の公開を記念して“赤い風船”をいっぱい膨らませて続けています。
美しい映画のポスターから、本当に“赤い風船”が飛び出して散歩に出掛けて行くように。

コトバで説明はしない
手を離しても信じる心
映画が教えてくれる愛

『闇の子供たち』の後『赤い風船』『白い馬』に未来の希望を託す

「こんなに風船並べて、まったく何考えてんねん!?」と思われてもいいんです。
この“赤い風船”こそが、あなたを“映画が持つ本物の魔力”へと導いてくれると信じて。

スクリーンの中を自由に泳ぐ風船の姿を見た後、
もしもあなたの直ぐ近くにあの“赤い風船”が浮かんでいたならば、
ちょっとだけ嬉しい気分になれるんじゃないかと。

ただ自分がそう思ったからやっている。
それだけの事ですが、きっと皆さんも喜んでくれると思う。
そんな確信から、風船を膨らませてつくっています。
みんなにも風船を連れて帰って貰えたら嬉しいな、と。
ちょっと恥ずかしいですか。

『闇の子供たち』の後『赤い風船』『白い馬』に未来の希望を託す

世界中に多大な影響を与えたこの素晴らしい名画は、この数十年ずっと日本では見られなかったのです。
権利の問題や高い金額など、いろいろと大人の事情もあったみたいですが、
なによりオリジナルの鮮やかな天然色カラーを、いかにして復元させられるか?

そんな難関をクリアーして、発表から52年後の2008年、
ようやく日本の観客の前に“赤い風船”は舞い戻ってきてくれたのです。
しかも同じ自由と共生のテーマを込めたもうひとつの名編『白い馬』も引き連れて!

日本を代表する偉大な故・映画評論家、淀川長治さんも生涯に残る名作として、
素晴らしい映画批評をこの2作品とアルベール・ラモリス監督に寄せられています。
(販売のパンフレットに採録されていますので、ぜひお買い求め下さい。)


今月の滋賀会館シネマホールのメイン上映は、この『赤い風船』&『白い馬』の2本立てと、もうひとつ。
坂本順治監督が命懸けで挑んだ社会派の衝撃作『闇の子供たち』をメイン番組として上映中しています。

滋賀会館シネマホールは、2003年6月の復活再生第1弾上映作品が、この「闇の子供たち」や「血と骨」等と同じ著者・梁石日氏の『夜を賭けて』でした。
その“活きる”ためのド根性パワーに、“映画館を無くしたくない想い”を重ねて大いなる刺激を頂き、滋賀県が見放したシネマホールを受け止め、いまこの日まで上映が続けられるように努力を続けているのです。
ですから、映画化は困難と言われた梁石日氏の骨太な原作を大掛かりなタイ・ロケを敢行して仕上げたこの新作上映は、滋賀でも行おうと考えていました。
ただ今度の『闇の子供たち』は、その衝撃のテーマからその事実が告発されていくところに大きな驚きが走りますが、それは映画が与える夢や感動とは別種の震えです。大人による子供への搾取、虐待、暴力と、人間の恐ろしさを眼前に見せつけられることで切実な問題を提議する社会派の作品となります。
そこでこうした社会派映画の重さではなく、喜びと希望を与える映画を同日に配したいと考え、“映画史上、奇跡の映画”と呼ばれる名作を同時公開している次第です。

『闇の子供たち』の後『赤い風船』『白い馬』に未来の希望を託す

いま、映画には様々な種類のものが有ります。
しかし先ずは“永遠の映画の輝き”に触れておきましょう。
映画が持つ原初の力を掴んでから、色々な映画を見ましょう。

きっとあなたの心を豊かにするであろう『赤い風船』と『白い馬』。
ラモリス監督の<シネ・ポエム@滋賀会館>を体験しておくことをお薦めします。
ぜひ、ぜひ、ぜひ、シネマホールに見に来てください。



Posted by エス at 16:36