注目『タクシデルミアある剥製師の遺言』シネヌーヴォ18日限り

2008年04月16日

これはもう映画史に残る面白さ!
カンヌ国際映画祭で誰もが注目した『タクシデルミア ある剥製師の遺言』のモチーフは、なんと「はく製」と「大食 い」!
「人間の欲望」と「命の極限」を描くことにより、「人間とは何か?」をあぶり出す傑作です。
監督は、ハンガリーの異才パールフィ・ジョルジ。1人のおじいさんの「しゃっくり」が止まらなくなるにつれて、なぜか村全体がおかしくなっていく様子を描き、世界中で熱狂的に迎えられた秀作『ハックル』を、若干28歳で監督した異色の天才。
この映画の後、最新作となる本作の脚本を仕上げ、サンダンス映画祭で「サンダンス・NHK賞」を受賞。
しかし、 映画完成後にそのモラルへの挑戦とも云うべき“規格外”の出来上がりをご覧になったNHKサイドがびっくりして、日本でのTV放映権を手離し、出資を見送る異例の事態を生んだという、いわくつきの怪作でもあります。

しかし試写での評判も凄く高く、作家の角田光代さんは、
「こんな過剰に挑発的な映画は、ずいぶん観ていなかった。不快感、恐怖、驚き、混乱、そうしたものもまた、心を動かすという意味で、ひとつの感動なのだとこの映画は教えてくれる。」(an.an1593号1月9日売より抜粋)とコメント。メジャーな女性雑誌でこのオトナな評価がとっても素敵ですね。そのお陰でしょうか、思った以上に女性の観客も多くて、さらにウケも良いのが嬉しいところ。

さて、そんな注目作『タクシデルミア ある剥製師の遺言』ですが、既に4月5日より大阪は九条にあるシネ・ヌーヴォにて上映中も、2週間限定なので、いよいよ18日(金)で上映が終了!
あまり宣伝が出来なかったものですが、どうかどうか、後世まで語り伝えられる映画となること請け合いの、この凄まじい傑作をお見逃しなきよう、ぜひともチェックして下さい!
上映時間=(1)16:40 (2)18:40 (3)20:30~レイトショー
注目『タクシデルミアある剥製師の遺言』シネヌーヴォ18日限り
またシネヌーヴォの入口では“映画の剥製”にちなんで<ハンティングトロフィー>ガチャガチャ@¥300-を販売しております。
来た方の多くがガチャガチャして帰ってくれますが、みなさん回して開けては大ウケ&大はしゃぎ!
全7種類の剥製マグネットがムチャクチャ良く出来ていて、これは“買い”ですよ!



Posted by エス at 23:59